週刊・ハルの知恵

コラム

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Vol.43「不便さのなかに小さなブランディング」

5月のゴールデンウィークに、久しぶりに実家に帰りました。私の実家は片道12時間かけてやっと着くような長崎県の離島ですが、いつも帰省で感じるのは「すぐにモノが手に入らない場所だなぁ」ということ。高齢化が進む地域であるにも関わらず、実家から最寄りのコンビニエンスストアまでは車で片道40分かかり、売られている商品の品ぞろえも十分とは言えません。

しかし、そんな不便な場所に不自由さを感じる一方で、周囲の小さなブランディングに気づくこともしばしば。たとえば、「よもぎ団子は○○のおばあちゃんが上手」や「料理のコツを聞くなら○○さん」など、周りを見渡せば頼りになる人や、この道のプロといえばこの人!というように連想される人が見つかります。不便だからこそ、お互いに支え合って強みを活かしあう、そんなささやかなブランディングが行われているような気がしました。

都会の生活では、めったに「不便さ」を感じることもなく、豊富な選択肢の中から最適なものを選ぶことができます。ただ、そんな満ち足りた生活から距離があるからこそ感じられる「ブランディング」があること、人々の生活に活きていることが実感できた帰省でした。(大坪)

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