週刊・ハルの知恵

コラム

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Vol.49「それぞれの良さを知る旅」

6月も半ばに入り、ジメジメとした梅雨が続いています。そんな中、4年に1度のサッカーの祭典、FIFAワールドカップがロシアで開幕し、サッカーファンの私は寝不足な日々を過ごしています。初戦のコロンビアに勝利した日本代表の今後の勝敗も気になるところですが、皆さんは今回の開催国であるロシアについてどのようなイメージをお持ちでしょうか。

昨年の11月に訪れたロシアは、想像していたよりずっと魅力的な国でした。300万点以上の美術品を所蔵する豪華絢爛な「エルミタージュ美術館」、たまねぎ型の屋根が可愛らしい「聖ワシリイ大聖堂」、ボルシチやピロシキなどの郷土料理、暗号のようにも思えるキリル文字、お土産の定番マトリョーシカも忘れてはなりません。

そして、日本や他の海外旅行先と決定的に違うと感じた部分は、無表情で淡々と仕事をこなすロシア人の姿でした。「ロシア人は愛想笑いをしないのよ」と、現地で担当してくれたコンダクターの言葉。たとえ人気の観光地であっても英語で話してくれる気配はなく、日本人とは180度違うホスピタリティのスタンスに初めは戸惑いましたが、何日か過ごすうちに、その愛想が良いとは言い難い人々にも親しみを覚えるようになり、ひとつ“ロシアらしさ”のようなものを知ることが出来たように思います。また、おもてなしが標準装備のような日本のサービスにいかに自分が甘えきっていたのかを思い知らされ、両国それぞれの良さを改めて感じたのでした。

沢山の見どころがあるロシアですが、旅行先としては依然マイナーな国と言えるでしょう。現状ロシアに行くには、たった数日の旅行であってもビザの取得が必要となります。審査内容は厳しく、旅行者を足踏みさせている要因のひとつです。今後はもっと気軽に行けるようになることを期待しつつ、ワールドカップで盛り上がっているこの機会に、まだまだ未知な隣国ロシアの魅力に触れてみてはいかがでしょうか。(佐藤)

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