週刊・ハルの知恵

コラム

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Vol.7「街を愛する」

私が住む街は、大阪の中心街のミナミやキタにアクセスがよく、TVや雑誌で紹介されるカフェや雑貨店など、トレンドが溢れています。
激戦区なだけに、お店の移り変わりも早く、半年もしないうちに、新しい店になっていることもしばしば。そんな街にも、毎年盛大に行われる「盆踊り」があり、日本ならではの夏の夜を楽しんでいます。

その盆祭りが行われる公園の入り口に、「ここに砂場ありき」と書いた石碑があり、ずっと気になっていました。17年間住むうちに、地域の人たちとの交流もでき、この土地で生まれ育った大先輩の話からやっと謎が解けました。

その公園は、今から400年以上も前、大阪城築城の際に日本全国各地から集められた砂の蓄積場だったことで、その地が「砂場」と呼ばれていたこと。そこで働く多くの人たちのために、「うまい!安い!早い!」の蕎麦屋が開業し大繁盛。そのそばが流れ流れて江戸にたどり着き、江戸三大そばのひとつ「砂場」になったそうです。

そんな話をきいていると、遠い昔にタイムトリップするような感覚を覚え、今までどんな人たちがこの地で暮らし、どんなことで笑ったり、泣いたりしていたのだろうと不思議な気持ちにさえなります。

街は人が創るもの。その暮らしを大切にし、工夫し、人と人とのつながりで創られていく。
まちを愛すること、語り継がれるストーリーがあること、まさに地域ブランディングの考えです。(宇野)

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