TMES株式会社
東京企画営業部Aチーム
プランナー
TMESさまとは、2014年の会社の合併時にブランディングのお手伝いをさせていただいたことがきっかけで、お付き合いが始まりました。合併当時は、文化の違う会社がひとつになったことで、様々なコミュニケーションの課題を抱えていらっしゃいました。そんな時に設立50周年の周年パーティーを開催することになり、ハルにご相談いただいたのがこのプロジェクトの始まりです。当初、何をすれば社員同士のコミュニケーションが深まるのか、社長はじめ、役員の方が悩まれていて、周年企画のご担当者さまのご依頼は「会社の小さな沿革パネルを制作したい」というものでした。そこで、「はい、わかりました」と要望通りのものを作るのは簡単だと思います。でも、果たしていま必要なのは沿革パネルなのか?と考えました。周年パーティーを何のためにやるのか?課題となっている社員同士のコミュニケーションを活性化させるチャンスではないのか?考えた結果、一方的に情報を伝えるだけの沿革パネルではなく、社員同士のコミュニケーションが深まるツールを制作すべきではないかと、この「夢パネル」を提案したんです。
この夢パネルはTMES社をひとつの船と見立てていて、社員参加型にするため、最終的に縦2メートル、横9メートルの巨大パネルになりました。先方も初めのオーダーからは予想もしなかった企画だと思います。TMES社の過去ではなく、未来に目を向けたパネルにするため、社長に会社のビジョンやこれからについて取材し、船のエンジン部分には今後のビジョンや次の経営目標などをイラストで入れました。社員一人ひとりの未来の船出をイメージしてもらえるよう、細部までこだわりましたね。
こんな巨大パネルを制作するのはチームの皆初めてだったので、パーティー会場に飾るまで気が気ではありませんでした。下見もして、無事に設置できた時は本当にほっとしましたね。パーティーでは、約1000名の社員の方々にそれぞれの「夢」をシールに書いていただき、自らの手でパネルに貼っていただきました。社員同士に一体感が生まれる企画が実現できたので、提案して本当によかったです。
当日、巨大パネルを縮小したA4サイズの紙製夢パネルを各テーブルに設置したところ、パーティーが終わったあとに社員の方が持ち帰ってくださり、参加された方にとって印象に残るツールになったなと感じました。ミニチュア版の夢パネルを本社に飾りたいというご要望もいただき、パーティー終了後に制作ましたが、会社説明会で紹介するなど採用活動にも役立てていただいているとのことです。社内では、「ハル・オブ・ザ・イヤー(1年間で制作した作品のNo.1を決める大会)」に応募し、プレゼンで実寸大の横断幕をつくってアピール。最優秀賞を獲得することができました。