阪神高速道路株式会社
大阪企画営業部Cチーム
クリエイティブディレクター
阪神高速グループさまのCSRレポートを制作する会社は毎年コンペティションで決定されますが、2019年度版から3年連続でハルが制作を担当させていただいています。CSRレポートを制作するには、阪神高速グループさまが行っている事業への深い理解や、CSR、SDGsなどに対する知見が必要です。その上で、阪神高速さまのCSR活動をどう伝えたらいいのか、ハルの強みであるブランディング視点を持ちつつ、お客さまに寄り添った企画提案を心掛けています。
一口にCSRレポートと言っても、トレンドや社会動向を反映したものであることが大事だと思います。その年の時流に合わせたテーマを取り入れることや、その上でステークホルダーの方に伝わりやすい見え方を意識することも大切になります。例えば、2020年版のトップメッセージは社長お一人の写真とメッセージを掲載するという一般的な形式でしたが、2021年版のトップメッセージは有識者との対談形式に。そうすることで、社長の言葉をより自然な形で表現し、親しみやすさを感じる内容を目指しました。
デザインについても毎回見直して、ステークホルダーの視点でより見やすく興味をひくものになるよう、お客さまと議論しながらブラッシュアップします。高齢者や色覚多様性の方でも読みやすいよう、ユニバーサルデザインを使用したり、色の使い分けを工夫し、余白を持たせることで、読みやすいページづくりも大きなポイントです。表紙も毎年変わりますが、阪神高速さまの事業がイメージしやすいものを心掛けています。
さまざまな視点から、阪神高速グループさまの未来に対する展望へと話題を広げることができたトップ対談や、阪神高速道路と大阪のまちを絵本のようなタッチで描き、持続可能で優しい都市高速を表現した表紙も、社員の方から好評だというお声をいただいています。今後も、阪神高速さまをより深く理解している私たちだからこそできる企画や見せ方をご提案していきたいです。またハルは他にも統合報告書やサステナビリティレポートなども制作していて、お客さまからのお問い合わせも増えているので、この経験を活かしていきたいと思います。