渡辺パイプ株式会社
大阪企画営業部Bチーム
コミュニケーション
プランナー
CSRアクティブレポートは、一般的にいう「CSRレポート」です。学生さんは聞きなれないかもしれませんが、「CSRレポート」は、企業のCSRについての考え方や具体的な取り組みについて、ステークホルダーに情報開示するためのツールです。ハルでは、CSRレポートや統合報告書など、企業が株主や投資家向けに発信する資料の制作もお手伝いしています。渡辺パイプさまのスマイルブックは、CSRレポートの発行が加速し始めた2007年から制作を開始し、14年間続いています。デザインだけでなく、月に1度~2度開催する編集会議でより良い紙面となるようお客さまと議論し、時流に沿ったテーマを毎号設定したり、取材先の選定や取材を行ったりもしています。
スマイルブックの特徴は、渡辺パイプさまのお客さまや仕入れ先さまといったステークホルダーにスポットライトを当て、製品の先で生まれている、現場で働く方々の笑顔、喜び、誇りを伝えているところです。よく目にするCSRレポート用に作られたものではない、温度を感じる内容にするために、土や汗の匂いを感じるような躍動感のある写真とコピー、メリハリのある構成を意識して取材しています。だから、スマイルブックは「CSRレポート」ではなく、「CSRアクティブレポート」なんです。「渡辺パイプの事業から生まれる笑顔を表現した媒体」ということを意識し続けています。
14年間で200近いステークホルダーを取材してきましたが、「継続は力なり」という言葉通り、取材を重ねるたびに変化を感じますね。例えば、お客さまや仕入先さまが、スマイルブックの取材を受けることや掲載されることを嬉しいと言ってくれること。十数年の継続により、スマイルブックは業界に知れ渡っていて、「やっと弊社を選んでくれましたか!」と、どの取材先も待ちわびたといった様子です。ステークホルダーに取材依頼をすることが渡辺パイプの営業のひとつとなるような媒体に成長したことにやりがいを感じています。スマイルブックがこれまでに何度も日本BtoB広告賞の企業活動レポートの部において金賞を獲得していることも、大変嬉しく思っています。
今後、お客さまから「CSRレポートをつくりたい」という依頼があったとき、それは本当にCSRレポートでいいのか、どのようなCSRレポートがいいのか、どのようなテーマで一貫性を持たせるのか。お客さまに寄り添い、より良いものが出来上がるよう、この経験を活かしながら取り組んでいきたいです。